最近、複数の人に「やりたい事をやったら良いのに」と言われました。
「そう言えば私のやりたい事ってなんだったっけ?」
ここ数年は、目先にやらないといけない事が多すぎて、やりたい事が遠い昔の記憶になっていたことに驚きました。やりたい事とやらなければいけない事の違いって一体何なのでしょう??社会に従事するものとして、各々がやりたい事をしていたら秩序が成り立ちません。かと言って、やらなければいけない事だらけだと息が詰まります。
少し話は違いますが…
母が祖母の事を言う時、「おばあちゃんは昔よく働いた」と聞きます。大西商店の職人さんも「おっさんは若い時分は休まんかったで!」と言っていました。戦後、女手ひとつで子供を育てなければいけなかった状況や、職人の全盛期、仕事が否が応でも有った時代背景もあるでしょう。
私は、そういう姿は何よりも美しいなぁという価値観を持っています。極端に言うと、「仕事が出来る」と言われるよりも「アイツはよく働く」と他人に評価される方が最高の褒め言葉と思う所があります。自分で言うのもナンですが働くことが三度の飯より大好きなのです!
数ヶ月前の事、人を見抜くとメディアでも有名な社長さんに、「君は就業時間を100メ-トル走だと思って駆け抜けなさい」と言われました。今までの自分にはない感覚だと思い、次の日から2.3日試しはしたのですが・・・・
フロア全体がひと休み~という空気の時、「バタバタッ!カンカン!トントンッ!ダッシュ!!ゼーゼ-…」何だか浮いてる…そして異常に疲れる…。「無理っ!」諦めました。。
しかし、今になってその言葉が他の意味も持ち合わせているのではないかと感じてきたのです。それは、就業の間はやらなければいけない事を真剣に取り組み、それ以外の時間にはやりたいこともやれば良い。
時間を過ぎればえぇ格好なんかしなくてよい、大切な人たちとの時間だったり視野を広げたりそろそろそういうものを大切にしろ、と聞こえてきました。
自分本意のやりたい事ならいくらでもあります。しかしこの業界にいて、雲の上だった大先輩と一緒に仕事をして、おまけに身を引いてもらい墨付けや組み立ての花形の作業を任せてもらえる。こういう先輩方が少し歳を取られ、それでも気を揉まずに技術を発揮できたら良いなぁと思うのです。
社会の中で必要な事が私のやりたい事であり、「ハタがラクになる働き」。
それが働くことの意義だ信じたいと思うのです。
けれど、前述の社長さんの言葉で、気負いも、疑問も、一旦ぜ-んぶ、や~~~んぴ!!少し、身軽になろうかと思ってみました。
そんなこんなで私は、今夜も漫画「ドラえもん爆笑編」を読んで、オヤスミナサ~イ☆
福西でした。