誰しも一度は聞いたことのあるフレーズです。
それではこちらのフレーズはいかがですか?
「ビールの肴には揚げたそら豆が最高に旨い!」
仕事中、前触れなしにこんなフレーズが、お隣さんから飛んできます。
話の前後が無いので、「何の話ですか!?」と突っ込みたくなりますが、
こういう気の抜けるような会話が実はとっても大切だと思います。
ついつい、仕事に入り込んでいるのを、ふと周りを見渡せる余裕ができて、
気が楽になったりとするのです。
そしてこのお隣さん、他人の仕事に興味深々。
少し難しい仕事をしていると、事あるごとに、
「ここはこうしたか?」「こうした方がいいぞ!」
人の仕事に関心が大あり。
長老のチェックが随時、入りまーす。
若手が間違いそうになるところを、その前に指摘してくれるので、本当に気配りのしてくれる、それを自分のお役目とされているような、愛のある職人さんです。
そして、こういう会話のできる関係性がとても良い点は、
作業について、よりよい方法を気兼ねなく指摘し合えるからです。
職人は独自の作り方があるので、もっとよい方法を知っていても、そこはあまり口出しし合わないものです。
ですから、そら豆、、
どうでもよい会話が妙なのです。
そして、今、技術は自分だけのものではなく、共有するものだなぁという実感です。
年季の入った職人になってしまうと、分かっていても言わないことがおこりますが、
そこはやはり若さが素晴らしいのです。
あーだこーだと、切磋琢磨。
工場の中に、とても良い空気が流れています。
福西