「現場が待っている!」

2012/11/13 | Categories:ブログ

「現場が待っている!」
と上司から言われた時、それは「まぁまぁ」「大至急」など比にならない、最高レベルに急いでいる仕事です。実は今日、前代未聞の素晴らしいことが工場内でありました。

朝から雪見障子を4枚、無理矢理ではありますが3人で取り掛かりました。会社の見込みは午前中12時に上げたかったのだと思います。しかし、もう1時間程で出来そうだという時、昼休みになりました。私は「昼休みをずらして、やり切りませんか」と、他の2人の職人さんに実は言いたかったのです。しかし、年配の目上の職人さんにまさか言えたものではありません。体力的な事や、もしかして職人のプライドもあるかもしれません。

一人で仕事を受け持っていた場合、「現場が待っている」と言われれば、御飯がのどを通らないのでお構いなしで突っ走ります。しかし、多人数となった場合には自分一人で暴走する訳にもいきません。頑張ったところで所詮一人、なのです。他の職人さんに気を遣わせたり、そんな人は居ませんが「アイツは会社に媚びている」と思われるかもしれない事も覚悟しています。

しかし、今日、昼食をすばやくかき込み、持ち場に戻り、モゾモゾしていたところ、        「おい福西、やってもいいぞ」と言われました。職人さんたちは私が何を考えているか、承知だったのです。そしてそれどころか、何も言わず、黙々と仕事をし始めたのです。
昼休みに関わらず!いつもは寝ている職人さんが!!
工場がトンカントンカンしているものだから、他のフロアの職人さんたちも動き出しが早く、私達を見て、微笑んでいました。こういう自発的な労働力に勝るものはありません。

 

 

会社の上層部から言われることや自分の技量との兼ね合いで、悩む事は多々あります。
しかし、本来、何のために社会の中で勤めているか、その主眼を間違えてはいけないと思います。自分がカワイイという心から、好き嫌いを作ってしまったり、我を張ったり、しなければ、言わなければいけない事から逃げてしまったり、言い訳をしたり。

大西の社長は「みんなが経営者のつもりで」「利益はみんなに分配する」と公言しています。

何かに悩んだ時、自分カワイイの心を捨て、「会社に利益を生む為に」という主眼に添って考えた時、その答えは見えてくると思います。

そしてそれは、一見損をしているようにも見えますが、きっと会社は見てくれています。
自分に都合のよい技術ではなく、会社にとって、社会にとって必要な技術者になる事が私の目標です。

そういう事を持続させた私のさらなる目標は、大西商店のみんなで慰安旅行に行かせてもらって、ドンチャンドンチャン♪夜通し「バカ騒ぎ」をすることです。福西でした。

 

 

 


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