今日は福西あゆりが担当いたします。
その昔平川さんというおじいさんの職人さんがいました
職人の厳しい世界でも誰にでも気さくに話しかけてくれる明るい人で、私も福ちゃんと呼ばれずいぶん可愛がってもらいました
仕事が終わってからも、『今日一杯いこか!』とよく京橋の串かつ屋に連れていってもらったり、男女の分け隔てなく様々なことを教えて頂きました
大西商店では毎月月給日には飲み会をするのが恒例です
就職して初めての月給日の飲み会の直前、
『福ちゃん!ビールのラベルは上にしてお酌するんやで』と教えて頂きました。
またある時は、
『私にもその仕事やらせて!って言っといで!!』と先輩職人さんの中に混じらせてもらえるように後押ししてもらいました
男性社会の中、平川さんの『今日一杯いこか!』でどうにかここまで続けて来られました。平川さんが亡くなられた時、必ず10年続けて一人前になります!と約束したようなしていないような…☆
話は「飲み会」に戻ります。
なぜ飲み会が毎月あるのか?と言うことですが、やっぱりお酒の席で話せることは何にもまして重要なのですね。 昼間難しい顔をしている怖そうな職人さんも、お酒が入ると目がたれてきて饒舌になるのです!「お酒の力を借りて・・・」と言いますが、まさに!!
普段は黙って手の内を見せない職人さんも乗せられてポロッて明かしてしまう!それこそノートに書きたいくらいです。そこでしか聞けない会話があるのです!!
それに、腰を上げてお酒を注ぎに回るタイミングやそこでの会話の内容、人への気遣いを学べたり、同じ釜の飯を食う、というのは勉強要素たっぷりです。
古き佳き伝統は残しつつ、時代の流れに添っていく
大西商店はホントにそんな感じで~す。