風薫る5月ですね。すっきりさっぱりいきたいところですが、黄砂や微生物やほこりを敏感に感じ取って今だかつてないリーダーヤンキーです。
こんなところだけ超繊細にならなくても良いのに福西です。
梅雨のカビ発生にも注意したいです。
ところで、半年程前に学生時代の同級生から、家の庭に鳥がフンをして、今では大きな桜の木が育ち、枝を伐ったところ割と良い枝ぶりだったので父親の杖を作ってもらえる所を知らないかと?と問い合わせが来ました。
建具製造業は直線的で組み物の為、自分ではとても無理だと思い、知人の木工旋盤の作家さんに伺ったところ、「経験はないがやってみよう」と受けて頂きました。
製作はすぐに着手出来なかったので気長に待つとの友人の返答でしたが、その期間中に杖を使ってもらうつもりにしていたお父さんが急なご病気で倒れ、つい先日亡くなりました。
その数日後、この完成された杖が私の手元に届きました。
父親っ子だった友人は、まだ悲しみの中にありますが、
きっとこの杖を喜んで受け取ってくれると思います。
それにしても、よくここまで完成形に持っていって下さったなぁと、
少し残った皮に味があり、持ち手のクルミの木は動物の形でまるで生きているようです。この杖を見て、「あぁ、ものづくりってこういうことだ」と感動しました。
こういう想いの詰まったモノづくりって、夢が無限大だ。