ケンピ

2016/11/25 | Categories:ブログ

堅干。高知産の芋ケンピが駅で販売されており、昔から馴染み深くついつい手に取ってしまいます。

来月、高知生まれの祖母が93歳を迎えます。
そろそろ何を言っているのか分からなくなってきましたが至って健康そのものです。

9人兄弟の一番上で、下とは20歳離れていますが、仲が良く男も女も皆同じ顔をしています。祖母を一言で言い表すと、よく働いたひと。
亭主がちゃぶ台をひっくり返し、気を損ねると手が出る戦前の風潮にも耐え忍び、
夫の亡き後は事業をして子を育てました。昔のこととて、生まれるはずの子も亡くしているようです。

賭け事、たばこ、スナック、カラオケ。度量があり、太っ腹なので、私が小さな頃家族で食事に出掛けるといつも支払は祖母だったので、昔の父は頭が上がらない様子でした。

そして10年前に104歳で亡くなったはずの曾祖母が未だに高知で生きていると周囲に言い言いしています。104歳の母と93歳の娘。「計算が合わないぞ?」とヘルパーさんを困らせています。数年前、祖母のすぐ下の弟が亡くなりましたが、歳をとってまで悲しい思いをしないように本人には知らせないでおこうと家族で決めました。
昔付き合っていた岸和田の地主の彼氏も、亡くなったことさえ本人は知りません。

まぁ、そんな祖母ですが、日々ありがたく感謝で生きているようです。
不平不満や他人の噂話をしているのを本当に一度も聞いたことがありません。
まだまだ元気で居て欲しいですが、女性としてスッカっと気持ちの晴れた山あり谷底あり、面白い人生を送っているなぁと見守っています。

福西

 


 Comment (0)  

COMMENT