なんだか難しい題材ですが、一体、プロとアマチュアの違いってどこにあるのでしょう?
先日作らせて頂いた建具です。
あいにく、NC自動組手切り機がフル稼働していたので、菱型の加工は手加工となりました。こういう極めて感覚的なお仕事は、一人の職人が一貫製作すると、綺麗に仕上がるでしょう。といいますか、仕上がって当たり前なのです。一人ですから。
しかし、大西商店では、いつもそれなりの枚数と短納期ということもあり、
この時、組手を決る人、木ころしする人、組み上げる人が違っていました。
組手の羽目合いの感覚、決った際の少しばかりの誤差の感覚、それは加工した職人しか本来分からないはずですが、「木ころしして」としか伝えられませんでした。
どんな力の具合で木ころしするのか。
それはもう、普段のお付き合い、あの人ならこれぐらい・・・という人間関係の感覚です。
そしてまた、組み上げる人に渡すのですが、逃げ道の無い様に組み上げるのか、
融通が利くように組み上げるのか、普段からのお付き合い。。
私が思うプロ、というのは「みんなでお仕事出来る人」
おおよそ、加工の認識が共通していて、技術も一定の基準であること。
だから、習うということが、大切な気がします。
福西