春先自粛生活で野菜作りを始め、ようやく収穫時期を迎えました。兼業も夢じゃない?福西です。
さて、工場は、戸襖祭りです。戸建ての分譲住宅も天袋が消え、背が2.2㍍となりました。戸襖といえば思い浮かぶのがかつてのプロの職人さんが大得意にされていました。朝からバリバリバリッー!!!と雷鳴が轟く様な手押し鉋を当てたかと思うと、夕方には2桁の製品が仕上がってくる。障子は8枚、戸襖は2桁を一日で仕上げることが一人前の基準とされていたひと昔前の常なる光景です。どうしたらその数を仕上げられるか、普段と違って逆算からの作り方は、「切る削る」刃物をどう当てるかが重要です。基本通りでは到底達し得ず、これはその当時をよく知る職人さんと仕事を共にし、その知恵、見て感じて雰囲気を学ぶことが一番です。
ただ個の技術が卓越した気迫迫る時代とは全体的な雰囲気も環境もガラリと様変わりしているので同じことは出来ません。そしたら何が必要か、ということですが、答えは意外に簡単です。昔の職人さんが使えなかった、もしくは違う使い方をしていたツールを使えば良いだけです。
と、いうことを頭の片隅に置きながら、今出来ることは正しく技術を残していくことかな、、と思いながらの灼熱の製作現場よりお届けしました。