去年の暮れに、某店舗の扉を製作させていただきました。
今回は仕上げ面、全てに支給された杉の塗装済の材を使用するとのこと。
まずはベースになるフラッシュ作りから、反り止めの鉄芯をど真ん中に配置して貼ります。
1層目、扉の仕上がりWから1枚の板幅を計算して、板を数枚接ぎ合わせます。
先程の鉄芯入のフラッシュに貼ります。
2層目、板を接ぎ合わせた外周にトメで縁をまわします。縁材は勾配をつけるので仕上がり面の裏側で勾配の加工をします。
貼り付ける際、木工ボンドで試しに端材を接着して強度をチェック、材の幅が小さい為か木工ボンドとの相性が悪い。。この時に支給材が不燃で有る事に気が付きました。無垢材に不燃溶剤を染み込ませてるから相性が悪かったんですね。
作戦変更、全ての材に対して下地材を裏打ちして裏からビス止めに変更、そうしないと出来上がってから材が剥がれる可能性が有るからですね。ここに気づけたのは良かったです。
3層目、縦がちに外回りを貼っていきます。
ここも不燃材に対して裏からビス打ち、大手材も不燃材なので角は留加工します。
プレーナーで留加工すると精度が上がり、なりより早く加工できるので、オススメです。
最後の大手材はウレタン系の接着剤を使用して貼り付け、金物を掘って完了。
今回は作業工程内で作業スピードは落とさず、材料をテストしながら仕事を進められたのが、大きな収穫でした。
材料によって物の見方、施工方法を変えていかないと最終的にミスに繋がりますかね。。
仕事で学ぶことはこれから先、まだまだ有りそうですね。
武田でした。
扉W1000(一本幅)
H2500
扉厚82ミリ