国宝長寿寺と一点展

2021/12/12 | Categories:ブログ

秋の好日、滋賀県の国宝長寿寺の庫裡にて「一点展」という組子衝立の展示会を、地元の建具屋さんの方がされていたのを見に行かせていただきました。

普段、建築の引き立て役であるはずの建具が主役、その魅せ方に工夫がされており心動かされました。腰の京唐紙も趣深く、また.製作図案もご自身がされたそうで、そのバランスも素敵でした。

建具製作の専門として、自分たち世代からは「アニキ」的な、なかなか居ない貴重な存在。お話を伺うと、やはり、高度経済成長期に学び、数を上げることを叩きこまれたそうですが、独自で組子が建具の上技と思われてのことだったと仰られます。

こちらは11月の「建具報」の表紙を飾っておられます。

そして国宝の「長寿寺」の本堂を参拝させていただいて、ふと気が付きました。一角の柱のお見事な修復技術。
「ちびまる子ちゃんの前髪・・・」

こんな継ぎ手が教科書に載っているでしょうか。

鎌倉時代に作られた建築を少しでも残そうと、明治の大修理時の折の宮大工さんの心意気だったようです。
中はきっと放射に凹凸でかみ合っているのでしょうが、科学の発達しない時代に、何を見てもしくは見なくてこれ程の技術を持ち合わせるのでしょう。

どちらも目の保養をさせて頂きました。福西


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