場所による変化

2019/07/02 | Categories:ブログ

ジメジメしてて、不快な天気な今日この頃。

先月少し変わった建具を製作させていただきました。

製作した建具はガラリが入る引戸、建具内のガラリの羽は木製だと思いきや、アクリル板を羽の代りに使用するというもの。

通常、ガラリの建具はガラリの羽にもホゾ付けして框と組み込むものですが、今回はアクリル板なので、先に框、上下桟を組むという仕様でした。

後からアクリル板を入れていくので、先に建具にアクリルが入る溝をきらなくてならない‥‥この溝と羽のピッチを決める作業が手間とりました。

ガラリは外部にみえないように換気をする通気口なので、羽の重なりと枚数が重要になります。

木製であればある程度枚数や重なりが自分で決められるためピッチの決め方はラクですが今回は図面で枚数、重なり、角度、羽の追い込みが全て数字で決められていたので、実際に、加工する材料との摺り合わせがなかなか‥‥うまくいかない。。

あまりにも作業が捗らなかったので、先にスムーズにできる作業を先行して、一時墨付け作業を持ち帰ることに。

家で工場作業はできないので、パソコンを使って、軽く図面を書いていろいろやってるとあら簡単、すぐに墨付けが決まりました。

次の日からスムーズに完成までいけました。

普段は工場で考えますが、この時ばかりは自宅に持ち帰ったのが正解でした。

普段と違う環境、空気感の場所にいると見えなかったモノが見えてくる時もあるんだなぁと思った瞬間でもありました。

1つのモノをずっと考えるのでは無くて、環境を変えたり、モノの見方をいろいろ変えながらできる仕事は、ほんの少しだけ自分が成長した気になれますね。

普段からもっと頭を柔軟に、常にアイデアを‥‥武田でした。


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