夫婦善哉

2013/10/02 | Categories:ブログ

最近TVでドラマ化、放送されていて話題だった「夫婦善哉」。
とても有名なのに、実は私は内容を知らなくて、テレビを観ていた親に
「大阪に居って、こんなんも知らんとはアホとちゃうか」と言われた福西です。

話すまでもありませんが、内容はと言うと、昭和初期の大阪を舞台に駆け落ちした大店のドラ息子としっかり者の芸者の内縁夫婦を描いている織田作之助作の小説です。

舞台が大阪と言う事もあり、法善寺や戎橋、梅田新道など知った地や、自由軒のライスカレーに日本橋「たこ梅」などと聞くと親しみが沸きます。
読んでいると何というか表現し難いのですが、大阪人の気質・・・情緒というか、人間味があふれていると言うか、どうしようも無い亭主が何故か憎めない、愛嬌が可愛らしいと思えます。ふらりと出て行ったかと思うと一週間家を空ける亭主に折檻する女房、必死で貯め込んだお金も一晩で遣い切ってしまう、こんな夫婦関係ありですか!?

切っても切れぬ縁、と言いましょうか、それが腐れ縁なのでしょうか。

 

実は大西商店も、この「夫婦善哉」のように昭和の香り漂う会社です。
「大阪のあきんど」って感じでございます。「おおきに!」や「儲かってまっか」といった会話で弾んだり、事務所の佇まいも玄関ガラス戸がいつも開いていて、障子紙を貼っていたりガラスを切っていたり、上り框にはどっしりと主が座っていたり。もっと前には、弟子の住み込みも在ったのですから、それはもう「THE・昭和」です。

腐れ縁にしろ何にしても「縁」ってヘンなものですね。
私にも切っても切れない「縁」が在って、それってやはり嫌いな人がそうなるようになるというか。苦手や嫌いな人ほど自分の突かれたくない所を結局は的確に言い当てているのですね。
工場でも、立社会ですから、職人さんに遣いっ走りな事を言われても、後になってこちらが困っていたらフォローしてくれる。私はこういう貸し借りではないけれど、そこに「情」のある世界は好きですね。それが、いざという時の火事場の馬鹿力、+アルファーを生み出すと信じています。
明日もがんばろう!


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