建具屋です

2022/02/07 | Categories:ブログ

初任給で買った本ですが、えーと、ほとんど読んでいません。
なぜなら、良い建具を作るために必要なのはここには一切書いていないからです。

過去、先輩方から聞いてきた話の中に建具職人の「最たる恥」という話があります。あくまで職人仲間内でのことであり、上役の評価は別でしょうが、それは決して寸法間違いではありません。例えばほぞが10㎜のところを穴をそれ以下にしてしまう「底当たり」こそが何にも代えがたい職人の「「赤っ恥」であります。なぜなら素人でも考えが及びそこに「技術」が一切いらないからです。ここに、いかに職人が「経過」を大事にしているか、ということが表立っています。

それでは「経過」それは何か?というと、速さを含んだ動きの中の「美しさ」がそれを明らかにしています。
仕事という臨場感ある時間枠の中で、木と道具の可能性を極限まで信じ、挑む。そこに建具としての美しさが生まれ、その積み重ねが「腕」という事になります。
そしてある程度「勝負」しなければ、絶対に速さは生まれないのです。
ただ、挑むにはかなり勇気と自信が必要で、難しいのはその「バランス」です。

と、・・・・退屈な話になってきました。これからの若い人たちがこの奥深さに気が付いてくれれば良いですね。

⚠ただこれはギリギリ製造上の難点、故意では無いので、全く問題ないと思います。

福西


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