網戸の季節ですね!
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工場ではベテラン職人さんが、慣れた手付きで網戸の作り替えをしていました。
昔、「網戸は一分面を内外どちらにつけるか、几帳の面をつけるか角面か、その店によって仕様が異なるから違う建具屋さんに行ったら聞くように」と教わったことを思い出しました。
面ひとつにしても職人の作品というよりはその店の商品、というよりはその会社の長の趣向が、知識、見識を汲み、建具に反映し出荷されます。
ですから、職人さんたちは役職でなくて、男同士で歳も変わらないのに建具を知ってる人という意味を込めて「親父」と呼ぶのだと思います。
そして、大西商店の網戸のこだわりは、二枚ほぞであることです。一枚ほぞの製作ではもちろん時間も手間も減りますが、強度のある仕様で作っています。
建具文化って面白いですね!
福西