手と心。

2021/01/14 | Categories:ブログ

新しい年が明けました。長いお正月休みはとても有り難いですが、調子が狂うのが職人ですね。

昔風デザイン建具を製作させて頂きました。時代に好まれる設計と古来よりの建具デザインの組み合わせは、近年ホテルや料亭などによく見られます。社会全体、みんなに優しく全てが理に適った昭和の建具製作が念頭にあると、その材厚など、見た目重視のバランスが、実は非常に作り辛いのが現代製作現場です。

和モノの建具は一見機械製作が緻密で速そうに思えますが、実は熟練すれば作業台の範囲でダダダダー!と手加工が時間、材料の無駄なく最良です。

鍛錬し手を速める努力をすることが本来の私たちの使命ですが、現代職人にはその機会が減りました。

ですので、現代の建具事情に合わせて職人も頭を人捻り…ではなく、技術はやっぱりそのままに、それぞれの立場に身を置いて、【心】を人捻り必要な様です。数字と言葉、は専門方に任せて、私たちがうまくなるのは手、努力がもっと必要な福西です。


 Comment (0)  

COMMENT