昭和1桁年生まれの職人さん

2019/06/13 | Categories:ブログ

うちの社長がよく「職人にはなるな、技術者になれ」と言います。

もう17.8年経つでしょうか平川さんという昭和一桁年生まれの職人さんが亡くなられたのは6月の今頃です。生きておられたら90歳近いご年齢です。

平川さんは職人でありながら、その名刺に書かれた肩書の数々、地域の体育委員長、その他世話役をたくさんされていた随分社交的な人でした。会社の中でも若者の面倒をよく見て下さり、串かつ屋から気品ある小料理屋まで帰りによく連れていってくれたり、仕事でも背中を押してくれたり、気前よく男気がありそれでいて柔らかさもある職人さんでした。

その頃20歳そこそこの私でしたが、今思うと、平川さんの話される内容は、普通、職人の会話というものを超えていたなぁと思い返します。若い自分に違う世界を見せてもらいました。
技術職ですから、少しばかりの気位を持って、群れすぎることなく平川さんのように良い会話をしていけるようになれたら良いと思います。

福西

※平川さんのちびた鉋刃

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