木は見ている

2020/08/04 | Categories:ブログ

大西商店、玄関入ったら看板娘になりつつある福西です。

私は、組手を切るよりも腰型をするよりも何よりも、一番好きな作業は4mの板を倒して、木を取ることです。

昔、社長から指導を受けていた時、組子を端から順にとってわずか0.何㍉の削り代の調整で最後に一本取れるか取れないか。取れなかった時、前で受けてくれる社長の顔色をチラリと見て、ずいぶん恐ろしかったのを覚えています。

ですから、ククミをわずかに白太にかけてうーんうーんと頭をひねってナントカ取れる木取りが良い木取りなのであります。

失敗する時はありますが、端の端まで使ってあげたい。そういう心持ちが、後に良い仕事や道具が巡ってくるのだと思います。木はちゃーんと見ていますからね。


 Comment (0)  

COMMENT