少しずつ涼しくなって、秋になりつつある今日この頃、いかがお過ごしでしょうか?
台風一過も過ぎ、ますます秋に近づくのでしょうか‥
さて、先日、友達から、実家の大事にしている椅子が壊れたので、修理して欲しいと依頼がありました。
同時に写真が送られて来て、見た感じでは、各ホゾが抜けているものの、折れている部品はない感じ。
状況が分からないので、取り敢えず見せてもらう事にしました。
約束をして、いざその時、車から、これもこれもと三脚も‥。
一脚だと思っていたからちょっとビックリ。
紐であちこち縛り上げた椅子がゾロゾロと。
取り敢えず紐を切りながらバラして行く事にしました。
想像通り、全てボンドが切れていて、長年の使用で、ホゾが抜けている様子。
補強の針釘が入っていますが、ほぼ効いて無い状態でした。
一箇所ずつホゾの状況を見ながら、全体にナンバリングし、古いボンドを削り取っていきます。
バラバラになったところで、全体をクリーニングし、再度組み直していきます。
ホゾが少しゆるくなっているので、ボンドに頼るところが大いにあります。
一晩乾かして座ってみましたが、ガタもなくバッチリです。
ただ、組んだ感じ、かなりホゾの状況が緩かったので、椅子の裏の見えない方から補強の木釘をさす事にしました。
木釘と言っても、爪楊枝ですが。。。
ホゾを貫通して抜けるように深く穴を開け、ここにも十分なボンドを流し込んでいきます。
木釘を刺し、また一晩乾かして、表面を整え完成です。
完成後、全体をクリーニングして納品してきました。
友達に渡したので、実家の方の反応は分かりませんが、きっと喜んでくれているハズ。
いつもと違う作業で、考えながらの作業でしたが、なかなか楽しい作業でした。
里田でした。