残っていくもの

2012/08/27 | Categories:ブログ

折笠です。お盆休み明け一週間が過ぎました。お盆明けは少し暇になるのかしらと思いましたら全くもって忙しいです。毎日のように今日中納期のお仕事が。忙しい時はいつもとは違うお仕事が回ってくるチャンス。と思って仕事しております。

さて、お休みはこんなのを見に行きました。

京都国立博物館で「大出雲展」が開催されています。その関連イベント。
僕は日本の伝統芸能を舞台で演じる団体に参加していたことがありまして、神楽も演じておったのです。なかなか日本各地に伝わる本物の芸能を見れる機会は少ないです。普段はほとんど島根県でしかみれないもの。楽しんで参りました。
山陰地方の神楽でよく取り上げられる題材が、スサノヲの尊が大蛇を退治するお話。
古事記や日本書紀に載っている神話ですが、これにはこんな説もあるそうです。

このところの気象の影響で水害が多いですね。昔は今よりも水害が多かったそうです。もちろんですね、ダムもないわけで。
暴れる川を大蛇に見立て、それを治めたいという昔の人の治水への思いがこの神楽を生んだ。千年以上前の先人たちの創造力に脱帽です。

昔から受け継がれる、残ってきたもののチカラはすごいですねぇ。
移り変わっていくスピードがどんどん早くなる時代だと思いますが、残っていくものはやっぱりいいものです。木製建具もそういうもの。そんな残っていく仕事ができればいいなと。

帰りに恵文社に寄って本を物色しました。一日いれる本屋さんですねぇ。
これを購入。

工業デザイナー、童画家、木工家の秋岡 芳夫さんの展覧会の図録。
今も色あせない手で考えるデザイン。

 

 


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