鉋調整用の銅玄能の柄に飽きたので、黒檀柄にしました。
柄は調整用なので短めにして、持ちやすいように膨らみをつけました。
鉋等で調整して、最終仕上げに艶が欲しかったので、猪牙掛けすることに。
文字通り猪の牙を使います。
この工法はお寺の修繕工事に係わってた際、
寺院内の漆塗りと金箔押し作業をしていた塗装屋さんから教えてもらいました。
猪牙(エナメル質部位)を押し当てることで、木目を押し潰し材料が持つ自然な艶が引き出せます。
猪牙掛けは弓道の弓の仕上げにも使われるそうです。
艶に深みがありいい感じに仕上がりました。
木材を仕上げる技術、知識は他にもたくさんあると思います。
固定観念に囚われず、色んなことを思考錯誤できる技術者になりたいですね。
武田でした。