最近では珍しく、和室の建具をさせて頂いております。
納期も無くなかなか枚数もあり、経験年数も様々、職人複数人でセッセと取り掛かっています。
大西商店では、全ての建具を同時進行で進めていますが、普通、日本のどこの建具職人でも、
「そんなもん出来っかぃ!」と言うことでしょう。
白書一本、その感覚を共有することは至難なので個人作業の方がやり易いからです。
しかし、大西商店の職人チームはこれが出来るのです。ある意味、とっても難しい。エッヘン、なのです。
その昔、腕の立つリーダーの求めに応じてその感覚に添い、皆が合わせ結果、プロの納まりの100点の形良い商品が出来ました。しかし、作業中は皆が無表情であまり後味が良くありませんでした。
時代は変わり、職人であってもその個性を出し、出来るだけ気持ちよく作業に取り掛かる。普段からの関係性から来る感覚が似通っているので、形良くまとまるのです。きっとそれは100点の製品を越す仕上がりとなるでしょう。
作るのは人。
100点よりももっともっと上へ。
福西