工場のある職人さんには、わざわざ治具を作ってまで、ひとつの建具を作る手間がじれったかったようで、
「おぃ!おっさんは仕事はなんでも腕一本でやってきた!!」
とガツン!と言われました。
もちろん、正しいご意見です。
私も仕事の場合には現場が待っているので、わざわざ治具を作っている暇はなく、加減は経験や感覚で補わなければいけないと思います。
しかし競技に置いては、当日の制限時間内に正確に綺麗に早く仕上げる為には、
それまでにどれだけ準備をしてきたかが勝敗を分けると考えています。
競技の現場ではできるだけ何も考えないで作業が進むよう、規則に反しない範囲での治具の製作が必要と思っています。
「治具頼み」とも言えるかもしれませんが、それを作るのも使い熟すのも、また考え出すのも腕のうち。
やり過ぎないところの加減が、勝負を分ける、そのバランスもオモシロムズカシイところ。
しかし、そんな競技の場でも、腕一本の勝負師がいるそうでビックリ!!
いつか、そのように現場の状況を踏まえて加減できる「腕」を持ちたいですね
「やっぱ道具やでぇ~!」
と、オッサン職人さんの背中に向かって聞こえるように言いました(笑)
ギロッ!
と鋭い眼光に一瞬殺伐とした空気、、
福西でした。