良い技術者とは。

2012/08/10 | Categories:ブログ

お盆のお休みモードがちらついていますが、充実したお休みにするために残り数日、地に足をつけていたいですが、深夜3時からガッチリなでしこ観戦をしてしまった福西です。。けど、スポーツって素晴らしい♪ 

ところで「良い技術者☆」とは一体どのような人の事を言うと思いますか?
左甚五郎?人間国宝の木工家、黒田辰秋??
誰にも作り出すことの出来ない、奇才のことを言うのでしょうか???
もっと身近なところで言うと、みんなが出来ないような難しい仕事をこなす人のことでしょうか。そういう人ももちろんだと思いますが、私の思う「良い技術者」とはこうです。
 
数年前、大西商店のとある職人さんに鉋を貸してもらいました。普通の平鉋の刃の裏を押さえたデコラ鉋でしたが、刃の出は中高になっており、両端はほんの少し低く、荒使いの折には真ん中を、仕上げ使いには両端を使えと教えて頂きました。その鉋が人の道具であるにも関らず使い易かったこと、何の躊躇も無く貸してくれたことに驚きました。

「無くて七癖、有って四十八癖」といいますが、(どんな人でも、何かしらその人なりの癖を持っているもの。まして癖があるといわれる人は、数えきれない癖を持つの意)
木工をしていると職人がそれぞれに自分の使い易いように道具をいじってしまい、その結果「癖」のある道具となってしまいます。「癖」のある道具は、自分は使えても人に貸すことは出来ないのです。私が鉋を借りた職人さんの道具は誰でも使える「癖」の無いものであり、私が思う「良い技術者」とはそういう人のことを言うと思います。 

                                                                  なでしこ銀メダルに祝福の花火!!

大西商店では、建具や家具、その他、「変わったもの」の製作をさせて頂く機会が多く有ります。数のある時、工場全体で取りかかる場合、「癖」の無い道具や治具がとてもモノを言います。職人それぞれに手の癖や感覚の違いがあるのに、誰が使っても同じ物ができる道具や治具があると、間に合わないモノが間に合ってきます。みんなが同じ意識を持てば、必ず間に合うものが増えて来ると思います。

 道具を仕込んだり、直したりする折には、誰でも使えるものであるかどうかを意識すれば良いかと思います。また、毎日の仕事や会社から借りている作業台にも同じことが言えると思います。自分勝手な墨や加減をせず、解り易く誰にでも引き継げる仕事の進め方をしているか。誰かに急な仕事が入った時、何も置かれていない作業台が必要な場合があります。そんな時、すぐに台を明け渡せるように、使用しない時、その場を離れる時は、台の上には何も置かないようにしたいと思っています。
工場の中で、「自分ではない誰か」をみんなが意識すれば、大西商店の製品はより一層素晴らしくお客様の元へお届け出来ると思っています


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