10年越しの師匠の治具

2020/02/11 | Categories:ブログ

もう10年以上前か、今の70代の方よりもう一回りご年配の、名人と呼ばれる大御所の方が、あまりに鈍くさくて手際の悪い自分に声を掛けて下さって、秘密の特訓と言える程でもないが、日曜になると指導して頂いた思い出があります。

その方のところに、大きな干し網の衝立がありました。最終回に、ただ黙って、干し網を作るだろう治具の様なものを手渡されました。当時の自分には全く使い方も興味もなかったのですが、あの当時この技法は秘技だったはず。

手の内は見せた、あとは自分で考えろということだったのでしょうか、時を経て今、形になるかは分かりませんが同じ事に挑戦させて頂いています。

数字や理屈で成立する製作もあり、また気持ちや想い、感覚で成立するのもまたモノづくり。調子の良い時は、木や機械と対話している感覚があるような無いような。建具はなぜこんなにオモシロイのかな。福西


 Comment (0)  

COMMENT